welfare 2022.10.05

アシロの新規事業創出制度「01(ゼロワン)」始動|立ち上げメンバーインタビュー

アシロの新規事業創出制度「01(ゼロワン)」始動|立ち上げメンバーインタビュー

22年9月、アシロでは新規事業創出制度「01(ゼロワン)」という制度を設けました。
アシロではこれまでも従業員から提案された事業アイデアを実現し、現在、アシロを支える事業となっているものがあります。
今回新たに、新規事業創出制度が設けられた理由や制度の使い方など、制度創設に尽力したメンバーにインタビューを行いました。
ちなみに創設に協力いただいた西山さん遠藤さんは、社内公募プロジェクトにて立候補いただき、チームメンバーとなっています。

当サイトでは他の社内公募プロジェクトの対談記事もあるので、是非ご一読ください。
▶【☆初の社内公募プロジェクト☆】HRBrain(人事評価システム)の導入プロジェクトメンバー対談
▶ オフィス移転プロジェクト始動!アシロの新しいオフィス作りに応募した3人による対談【前編】

 

Q,ゼロワンとはどんな制度ですか?

西山 貫太 さん

一言でまとめると、新規事業を創出するための制度です。

遠藤 悠希 さん

ですので、我々は「新規事業を新たに興すためのスキームを作る」というプロジェクトメンバーです。

西山 貫太 さん

ちなみに他社でも同じような取り組みがされています。
リクルート社の有名なブライダル情報誌や、幅広い世代に使われているオンライン予備校サービスも、こうした従業員からの新規事業アイデアから生まれたものなんです。

遠藤 悠希 さん

いただいたアイデアの中からアシロの成長を見込めるアイデアがあった場合、会社のリソースを投入して実現を目指そうという制度ですね。
もしかすると近い未来、弁護士ナビHR事業に並ぶような、アシロの看板とも言える事業が生まれるかもしれません。

西山 貫太 さん

期間としては約半年ごとに行う予定で、うち4ヶ月はアイデアの募集・応募期間。残りの2ヶ月を審査のための期間としています。
募集期間中は何回でも応募可能で、1人での応募、チームでの応募でも可能です。

遠藤 悠希 さん

審査は全体で3回あるのですが、初回の審査でいきなり代表の中山さんに審査をしてもらえます。
実現可能性はもちろん、アシロのリソースを活かせるか、どんな課題があるのかなどを、壁打ちのように整理する段階です。
二次選考では役員陣が審査を行い、三次選考では事業として進めるかどうかを最終決定します。
ちなみに選考が進むとボーナスがもらえるようになっており、二次選考に進んだ時点で3万円分の商品券、最終的に三次選考を突破した場合には50万円が贈呈されます。

西山 貫太 さん

社内メンバーには是非この点を強調しておきたいのですが、提出は早ければ早いほど良いと思います。
最初の選考は中山さんとの貴重な壁打ちの機会となるので、二次選考以降に進む為の練習とも考えられます。


遠藤 悠希 さん

アイデア単位では素晴らしくても、ヒト・カネ・モノといった経営的な観点で考えると課題があることがほとんどだと思います。
それらの課題を可能な限り削ぎ落とし、アイデアの実現可能性を高められるか検証する期間を設けるためにも早めに提出いただいたほうがいいと思います。

西山 貫太 さん

他の企業の新規事業創出制度を調べてみても、この段階で代表と壁打ちできるというのは非常に稀ですよね。

遠藤 悠希 さん

同規模の他社と比較しても社長との距離が近い会社であるとは言え、日常的にコミュニケーションを取れるメンバーは少ないと思うので、中山さんとの壁打ちの時間もチャンスとして考えてもらえればと思います。

Q,どんな経緯で設立された制度なのでしょうか

西山 貫太 さん

そもそも21年7月に株式上場する以前から、こうしたプロジェクトを進めたいと考えていたようです。
無事に上場し、落ち着いたタイミングで実際に動き出したというわけですね。

遠藤 悠希 さん

もっと根本的な経緯でいうと、良くも悪くも「危機感」があると思います。
おかげさまで弁護士ナビや派生事業といった各事業は成長し続けていますが、それだけで企業が生き残れる時代ではありません。
どんなサービスも成長曲線があり、成長期を通り過ぎると成熟期に入り、いずれは衰退期となりますので、会社が成長し続けるには新規事業を生み出し続ける必要があります。
それにあたって全ての新規事業を経営陣から指示するだけでは、偏った事業案しか出てこなかったり、現場メンバーが持っているより良い事業案が埋もれてしまうリスクがあります。
その為、ボトムアップで新規事業についての意見を集めるべく、ゼロワンという制度を作りました。


西山 貫太 さん

そもそも中山さんは、アシロという会社を「この規模で安定させよう」という気は全くないはずです。
このプロジェクトにあたって、世界一有名な自動車メーカーであるトヨタは「豊田式木製人力織機」という糸織の機械から始まった話をされていました。
変化をし続けることが会社の存続にとって重要なことであり、そうでなければいけないと話されていることからも、このプロジェクトに非常に期待をされているはずです。

Q,社内公募プロジェクトに応募した理由をおしえてください

遠藤 悠希 さん

実は勘違いがありまして、一番最初は「新規事業創出制度立ち上げプロジェクト」という文字を見て、新規事業を立ち上げるのかなと思って応募したんです。
ただその後にCFOの川村さんとお話をしたときに、新規事業そのものの立ち上げではなく、新規事業立ち上げのための制度作り、というお話を頂いて、はじめて理解できました(笑)。
しかしそういった機会は非常に限られているだろうなと思い、最初は勘違いでしたがプロジェクトに参加させていただきました。
西山さんは、最初からしっかり理解されていましたよね(笑)?

西山 貫太 さん

そうですね。
ただ私の場合は入社して間もないタイミングだったので、所属しているCSチームメンバー以外の方とも積極的に関わりたいなと思い、参加しました。
実はこれ以外にも、HRBrain(人事評価システム)の導入プロジェクトにも参加させていただいたのですが、HR事業部の岡さんとも仕事をさせていただけてよかったです。
少し邪な動機ではありますが、どちらも実際に動き出すと興味深いことが多くて面白かったですね。
特に川村さんと仕事をさせていただく機会は限られているので、勉強にもなりました。

遠藤 悠希 さん

途中で本業のエンジニアチームでの業務が逼迫してしまって、川村さんと西山さんにすごく助けられました…(笑)。

Q,応募〜設立までの道のりを教えてください


西山 貫太 さん

プロジェクトの始動直後は、いろいろな企業の新規事業創出制度を大量にリサーチしました。

遠藤 悠希 さん

プロジェクトの目的ははっきりしていたのですが、何から始めるべきかが不明だったので、手探りで情報収集から始めていたんですよね。

西山 貫太 さん

ただ構想の段階である程度の道筋は決まっていたので、他社の制度を参考にして要素を取り込みつつ、随所にアシロらしさを散りばめていくのが全体の流れです。
また構想と他社調査の段階ではまだまだ机上の空論だったので、実際に他社で新規事業創出プロジェクトを運営されていた方や、コンサルタントの話を伺いながら、形作りをしていきました。
制度の課題として「量と質」という問題がありました。
とにかくアイデアを集めると、義務化してしまうことで質が低下してしまい、リソースが無駄になってしまいます。
当然、質を追い求めすぎても参加に消極的になってしまうリスクが高くなるため、理想的とはいえません。


遠藤 悠希 さん

当初は四半期(1Q)ずつといった案もあったのですが、シンプルに3ヶ月に1回こうしたプロジェクトにリソースを割くことが現実的ではないため、半年に1回といった頻度に決定しました。
本当の最初の最初は、1ヶ月に1回というアイデアもあったのですが、思い返すと大変ですね(笑)。

西山 貫太 さん

プロジェクトを運営する身としては、啓発用のポスターを12枚作る…と想像しただけで肝が冷えます(笑)。

▲オフィスに掲載されているポスター

遠藤 悠希 さん

結果としては、中山さんがすぐに見られるというメリットもあるので、半年に1回、4ヶ月間常時募集する形となりました。

西山 貫太 さん

ちなみに「会社改善案」についても募集しているので、このゼロワンという制度に対するダメ出しや改善案も随時募集しています(笑)。

Q,メンバーにどのように参加してほしいですか?

遠藤 悠希 さん

変に構えないで頂きたいと思っています。
どうしても"新規事業"、"関わる人を大きく幸せにできるか"、"ヒト"カネ"モノ"といった言葉を聞くと堅苦しくなってしまいがちですが、一旦そういった部分はリセットしてもらえればと思います。
「日常で困っていることを、アシロの原資を使い、ビジネスにして解決しよう」というくらいの気持ちで参加してもらいたいです。

西山 貫太 さん

それがアシロのノウハウを活かせることであれば、なお理想的というだけですよね。
また従業員側のメリットとして、キャリア形成のひとつの選択肢だと捉えてもらうようになれば素敵だなと思います。
これまでもアシロでキャリアを形成した後に他社へ転職したり、独立したりするメンバーがいましたが、さらに「社内で新規事業を興す」という選択肢ができたと考えてほしいです。
転職するよりもチャンスが大きく、会社を飛び出して独立するよりもリスクは低く、ある程度は原資が充実しています。



Q,メンバー向けにコメントをお願いします!

西山 貫太 さん

個人的にはチームでの参加がキーポイントになると思っています。
あるプロダクトを作るために一人でスタートダッシュをしてもいいと思うのですが、基本的にはエンジニアやデザイナーの力が必要になると思いますし、今後を見据えて社内で人脈を作っていくことも重要になると思います。
ギルドみたいなイメージで、それぞれの強みを活かしながら楽しんでほしいです。

遠藤 悠希 さん

詳細な中身までは把握していないのですが、少しずつ事業案も集まってきていて、それこそエンジニアやデザイナーなども声をかけられているようです。
本当に構えずに、西山さんが仰っていたように楽しんでください!

編集後記

ゼロワン制度の参考とした企業の中には、主軸となる事業とは全く異なる業界へ参入し、最大手となったものもあります。
インタビュー現在、ゼロワンの募集期間のうち、既に四分の一が経過していますが、5件以上の事業案が集まっているようです。
アシロの10年後の姿が非常に楽しみになる当プロジェクト、今後も注目していきたいと思います。
西山さん、遠藤さん、ご協力いただきありがとうございました!

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